【2026年度】愛知県公立高校入試 社会の総評を愛知の塾講師が解説します

こんにちは!
愛知の塾講師、梶川です!

今日は「2026年度愛知県公立高校入試、社会の総評」について書いていきます。

愛知県公立高校入試、おつかれさまでした。
今回は社会の問題について、現時点で問題を確認した段階での講評をお伝えしていきます。

目次

社会の全体構成

社会は例年大問6題構成で、大問1・2が歴史、大問3・4が地理、大問5・6が公民という構成になっています。
今年度もこの基本構成は変わりませんでした。

大問1・2:歴史

大問1:「交易」をテーマにした分野横断問題

大問1は古代から中世あたりにかけてが例年メインで出題されます。
今回は「交易」がテーマになっていました。

(1)の②のように日本史と世界史の両方の知識が必要になる問題はもちろん、(2)の③のように日本史と地理の融合問題も出題されています。

日本史と世界史の横断問題は定期テストでも一部出される学校がどんどん増えてきているため、ある程度対応できた生徒も多かったかと思います。
しかし入試の場合は、歴史と地理のように分野を飛び越えての出題も見られます。

特に社会同士であればあまり知識の垣根もなく、実際の問題としても出しやすいため、こうした融合問題は今後も増えていくと予想されます。

また社会に限らず、分野横断問題は増えています。
わかりやすい例では、国語や英語でのグラフ読み取り問題がそうですね。

来年度以降でハイスコアを狙う生徒さんは、こういった問題が増えてきていることも知っておいてほしいと思います。

大問2:見た目に惑わされないことが重要

大問2は一般的には江戸時代や明治以降を中心に扱う問題ですが、今年度の問題は一見するとまた古代が出てきたような印象の問題でした。

このぱっと見の印象でペースを崩されないように注意が必要な年でした。
ただし実際は小問の中で近世・近代などの問題も入ってきており、問題構成の傾向は実際の中身としてはある程度例年通りと言えるでしょう。

資料読み取りの注意点

(1)は資料の読み取り問題です。

選択肢Aなどは日本最初の元号が「大化」であることがわかっていれば知識でも解けなくはないですが、そういった知識がなくても十分に解けます。

資料1には989年には永延・永祚という元号があったという記述がありますので、ここをうまく活用したいですね。

また資料からは天皇が亡くなったことにより元号が変わったという記述は見られないので、Bは正のように見えて誤です。

「資料から」という条件は必ずしっかり押さえておきましょう。

こういった点は特に、知識だけで解いている生徒はケアレスミスを起こしやすいポイントです。
資料が与えられている問題では、自分の知識よりも資料に書いてあることを優先する習慣をつけることが重要です。

大問3・4:地理

大問3:日本地理

大問3は日本地理を中心として出題されます。

(1)は前半の情報だけでは解答を絞りきれない生徒も多かったと思いますが、後半の「阿蘇山」の記述に気づけるとぐっと答えが見えてくる問題です。
前半でわからないときこそ、最後まで文章を読む習慣をつけておきたいものです。

途中で答えを決めてしまわず、最後まで丁寧に読み切ることで後半に決定的なヒントが隠れていることがあります。
これは社会に限らず、全教科で意識すべき姿勢です。

(2)の組み合わせを選ぶ問題は愛知県では頻出ですので、過去問で何度か触れていた人には少し解きやすかったのではないかと思います。
頭の働かせ方にコツが必要な問題ですが、こういった部分で過去問演習の効果が発揮されます。

大問4:世界地理

大問4は世界地理で、今回は発電所に関連させた問題でした。
全体的な形式としては比較的オーソドックスな印象です。

原理原則の理解が問われた(2)

少し難しかったと思われるのは(2)でしょうか。
西岸海洋性気候の原理を理解している生徒に有利な問題でした。

こういった原理原則に関する問題は、知識の丸暗記だけでは対応できません。
「なぜその気候になるのか」「なぜそのような特徴があるのか」という原因と結果の関係を自分の言葉で説明できるレベルまで理解しているかどうかが、こうした問題で試されます。

日頃から「なぜ」「どうして」を大切にして学習しているかが、こういった問題で明らかになりますね。

単なる暗記学習からの脱却が、社会の高得点への鍵と言えます。

大問5・6:公民

資料と文章の多さに惑わされない

大問5・6は公民の問題です。
今回の公民は資料も文字もぎっしり詰まっていたので、それだけで圧倒されてしまった受験生もいたのではないかと思います。

しかしひとつひとつじっくり解いていけば、内容自体は対応できる問題です。

大問5:標準的な難易度

大問5は知識として突飛なものを聞かれているわけではなく、比較的標準的な問題と言えます。

公民は中学3年生の後半に入る分野のため、あまり難しすぎる問題は出せない場合が多いという特性があります。
そのため、基本的な知識をしっかり身につけていた生徒には得点しやすかったはずです。

大問6:バランスの取れた構成

大問6も傾向としては大問5と同じです。
読み取り問題と知識問題が混ざったバランスの良い問題構成でした。

読み取り問題が(1)に来る構成

今回の大問5・6どちらにも共通していたのは、読み取りの問題が(1)にきていたという点です。

読み取り問題が少し苦手な生徒は、場合によっては先に(2)から解き始めるといった工夫があっても良かったかもしれません。

問題は必ずしも(1)から順番に解く必要はありません。
自分が得意な問題から手をつけ、確実に得点を積み上げてから苦手な問題に戻る、という柔軟な姿勢が大切です。

この点は個人差がありますので、過去問を解く中で自分に合った解き方を見つけていくことが理想的です。
本番前に過去問を使って「自分の解き方の型」を確立しておくことが、本番での落ち着きにつながります。

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この記事を書いた人

愛知県で学習塾を運営しています。
塾講師として8年間、中学生を中心に勉強を指導してきた経験をもとにこのブログを書いています。

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